酸焼け
- 2011/09/15
- 10:52
みなさんおはようございます
今日は3年ほど前に知り合いのハウスクリーニング業者さんが起こしてしまった施工失敗例についてお話ししてみたいと思います。
まず、下の3枚の写真をご覧ください。



いずれの写真も水廻りにメッキ塗装された金具部分なのですが、白く斑点状のモノやゆるく絞ったタオルで拭いたような跡があるのが見えると思います。
この斑点やシミは洗剤で洗ってもタオルで乾拭きしても取れません。
実はこれ、素材自体が “酸で焼けた” 状態なのです


ハウスクリーニングにはこの1週間ほど前に入っており、お客様曰くクリーニングの2~3日後から徐々に斑点やシミが目立ち始めたそうです。
以前このブログ内でレンジフードの失敗例をご紹介しましたがあの時は 「アルカリ焼け」 でしたがシミの発生の仕方が大変よく似ています。
作業をした方に詳しく聞いてみたところ、普段から頻繁に使用していた水廻り用の弱酸性洗剤を使用した、とのこと。
実際には弱い酸性程度でこれほどの 「焼け」 を起こすかは微妙ですがとにかく酸性の洗剤を使用したことはまず間違いありません。
酸性の洗剤はアルカリ性の汚れを除去しますので水廻りに使用することは問題ないのですがその際には細心の注意が必要です。強いアルカリ性の洗剤もそうですが酸性洗剤の場合は特にこのようなシミを作ってしまう可能性が高いのです。
しかしなぜここまでひどい 「焼け」 を起こしてしまったのでしょうか


写真を見て判断できることとしては
・洗剤をしっかりと洗い流さなかったこと
・乾拭きをキチンとおこなっていなかったこと
この2点が推測されます。
上記の写真の中にゆるく絞ったタオルで拭いたような跡があるキッチンの蛇口の写真があると思いますが洗剤で洗った後に水拭きをしたような跡のように見えます。しかし、洗剤をしっかりと落とし切れていなかった為にそのままの状態で水が乾いてしまったのだと思います。その後、水が乾いていても洗剤成分はしっかりと残っているのでそれが素材にゆっくり浸透したのかもしれません。
また、たとえ洗剤が残るような水拭きであったとしてもその後にちゃんと乾拭きさえしていれば残留成分も少なくなり写真のような状態にならなかったかもしれません。
この失敗例はミスのお手本、ともいうべき初歩的な失敗例ですがハウスクリーニング歴8年の方でもこのような失敗をしてしまうのです。
汚れの見極めや素材の性質、液剤の特性などをしっかりと理解しておかないとこのような失敗を起こしてしまう可能性がありますので酸性洗剤の使用はできるだけ控えるようにしましょう。
※酸性洗剤と塩素系洗剤が混ざると有毒ガスが発生し大変危険ですので絶対に混ぜないで下さい。
ハウスクリーニングの学校 クリーンマスター養成スクール のサイトは
http://www.daiko-bs.co.jp/school/index.html

今日は3年ほど前に知り合いのハウスクリーニング業者さんが起こしてしまった施工失敗例についてお話ししてみたいと思います。
まず、下の3枚の写真をご覧ください。



いずれの写真も水廻りにメッキ塗装された金具部分なのですが、白く斑点状のモノやゆるく絞ったタオルで拭いたような跡があるのが見えると思います。
この斑点やシミは洗剤で洗ってもタオルで乾拭きしても取れません。
実はこれ、素材自体が “酸で焼けた” 状態なのです



ハウスクリーニングにはこの1週間ほど前に入っており、お客様曰くクリーニングの2~3日後から徐々に斑点やシミが目立ち始めたそうです。
以前このブログ内でレンジフードの失敗例をご紹介しましたがあの時は 「アルカリ焼け」 でしたがシミの発生の仕方が大変よく似ています。
作業をした方に詳しく聞いてみたところ、普段から頻繁に使用していた水廻り用の弱酸性洗剤を使用した、とのこと。
実際には弱い酸性程度でこれほどの 「焼け」 を起こすかは微妙ですがとにかく酸性の洗剤を使用したことはまず間違いありません。
酸性の洗剤はアルカリ性の汚れを除去しますので水廻りに使用することは問題ないのですがその際には細心の注意が必要です。強いアルカリ性の洗剤もそうですが酸性洗剤の場合は特にこのようなシミを作ってしまう可能性が高いのです。
しかしなぜここまでひどい 「焼け」 を起こしてしまったのでしょうか



写真を見て判断できることとしては
・洗剤をしっかりと洗い流さなかったこと
・乾拭きをキチンとおこなっていなかったこと
この2点が推測されます。
上記の写真の中にゆるく絞ったタオルで拭いたような跡があるキッチンの蛇口の写真があると思いますが洗剤で洗った後に水拭きをしたような跡のように見えます。しかし、洗剤をしっかりと落とし切れていなかった為にそのままの状態で水が乾いてしまったのだと思います。その後、水が乾いていても洗剤成分はしっかりと残っているのでそれが素材にゆっくり浸透したのかもしれません。
また、たとえ洗剤が残るような水拭きであったとしてもその後にちゃんと乾拭きさえしていれば残留成分も少なくなり写真のような状態にならなかったかもしれません。
この失敗例はミスのお手本、ともいうべき初歩的な失敗例ですがハウスクリーニング歴8年の方でもこのような失敗をしてしまうのです。
汚れの見極めや素材の性質、液剤の特性などをしっかりと理解しておかないとこのような失敗を起こしてしまう可能性がありますので酸性洗剤の使用はできるだけ控えるようにしましょう。
※酸性洗剤と塩素系洗剤が混ざると有毒ガスが発生し大変危険ですので絶対に混ぜないで下さい。
ハウスクリーニングの学校 クリーンマスター養成スクール のサイトは
http://www.daiko-bs.co.jp/school/index.html
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