クリーンマスター養成スクールの基本的な考え方 その2
- 2017/01/29
- 17:48
クリーンマスター養成スクールの基本的な考え方 その2 をお伝えします。
前回、汚れはなんなのか?何に付着しているのか?汚れがついている素材はなんなのか?を考え、
界面活性剤や化学反応を利用し除去していく、ことをお話しました。
今回は、おうちの汚れの大半を占める酸性の汚れである油脂・皮脂汚れを除去するアルカリ性洗剤の使用方法を
例に、クリーンマスター養成スクールの考え方をお伝えします。

まず、一番上に書かれている赤い線から説明します。
①油汚れを除去するにはアルカリ性洗剤を使用するわけですが、レンジフード用強アルカリ性洗剤1本で家中の酸性汚れを
除去する方法。
右から
1、レンジフードやガス台など汚れの強い箇所用に、3~10倍に希釈したもの
2、コンロ周辺の建具やバスルームの頑固な皮脂汚れ用に、10~30倍程度希釈したもの
3、その他、部屋周りの建具やスイッチ周りなど用に、30~100倍程度希釈したもの
を作り、汚れや対象素材に合わせて使い分ける方法です。
私も数十年前の修行時代はこの方法で掃除をおこなってきました。
②汚れの程度に合わせ洗剤自体を使い分ける方法。(真ん中の青~緑~赤の棒線)
左から
1、建具やスイッチ周りなど汚れの程度が低い時や、長時間漬け置きたい時用の万能弱アルカリ性洗剤
2、使い方に若干のコツが必要だが、素材を痛める危険性の低い弱アルカリ性洗剤
3、1~2で除去できなかったレンジフード内などの激しい油汚れ用
③素材の事も気にしつつ汚れ除去を優先している方法
左から
1、万能弱アルカリでは時間がかかるので、いきなり弱アルカリ性洗剤が主力
2、ガス台周辺などの油汚れ用に、10~30倍程度アルカリ性洗剤を希釈したもの
3、レンジフードやガス台など汚れの強い箇所用に、3~10倍に希釈したもの
①は強い洗剤を薄めることで効力を下げ、あらゆる素材に対応しようとする方法で、
洗剤の価格が安く済むのがメリットです。
しかし、レンジフード用強アルカリ性洗剤には強いアルカリ剤や溶剤がふんだんに配合されているので、その成分がどの程度 希釈すれば素材に対し悪さをせずに安全か?は経験を積まないとわからないこと、
希釈倍率がその素材に合っていなければ、素材を痛めてしまう危険性が常に付きまとってしまいます。
②はまず汚れに対し、「偵察部隊」として素材を傷めない効力の弱い万能弱アルカリ性洗剤を使用。
まず、10ある汚れを7まで減らせば良しとします。
ここまで素材を痛める危険性は0
次に、全てに万能ではないが、危険性が低い弱アルカリ性洗剤を使用。
ここで、7まで減った汚れを3まで減らせばよしとします。
最後に、残った頑固な油汚れだけを強力な強アルカリ性洗剤を使用。
残った3の汚れをすべて除去します。
ここで、①と②の違いを更に説明します。
赤い線で書かれた部分は、失敗をする可能性がある部分を示しています。
①の強い強アルカリ性洗剤を薄める施工方法では特に初心者の場合垂れジミなど素材を痛める危険性が常につきまといます。
その危険性を極限まで軽減する方法が②、となります。
上の例では、洗剤による失敗の確率が3/10にまで減っています。
なので、この方法が理想なのですが、デメリットもあります。
・洗剤を数種類購入しないといけない
・時間がかかる
といったもの。
また、弱い効力の洗剤をパワーアップさせて使用する方法なので、時間をしっかり置く、温度を上げるといった性能をアップする
手間をきっちり行う必要があります。
これを怠ると、ただの取れない洗剤となるので、③の方法へ崩れていってしまいリスクが2~3倍になってしまいます。
どの方法が正解という訳ではありませんが、これからハウスクリーニングを始める方は特に洗剤の使い分けを
しっかり勉強しなければなりません。
汚れに対し常にオーバースペックな洗剤を使用すれば、汚れは取れますが失敗も多く、なにより軽い汚れには効力の弱い洗剤
といった初歩的な洗剤の使い方がいつまでたっても身につきません。
時間と手間はかかりますが、日本のトップレベルのハウスクリーナーの方たちは、この②の方法を驚く程徹底しているのです。
もちろん私自身もこの方法で作業を行うことを心がけています。
アルカリ・酸・溶剤・研磨剤・漂白剤など、あらゆる洗剤(洗浄剤)を、弱いものから強いものへ使っていく、ということを当スクールでは徹底してお伝えしています。
正しい使い方さえすれば、「こんなに頑固な汚れも意外と優しい洗剤で取れるんだ!」と驚かれると思いますよ!
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前回、汚れはなんなのか?何に付着しているのか?汚れがついている素材はなんなのか?を考え、
界面活性剤や化学反応を利用し除去していく、ことをお話しました。
今回は、おうちの汚れの大半を占める酸性の汚れである油脂・皮脂汚れを除去するアルカリ性洗剤の使用方法を
例に、クリーンマスター養成スクールの考え方をお伝えします。

まず、一番上に書かれている赤い線から説明します。
①油汚れを除去するにはアルカリ性洗剤を使用するわけですが、レンジフード用強アルカリ性洗剤1本で家中の酸性汚れを
除去する方法。
右から
1、レンジフードやガス台など汚れの強い箇所用に、3~10倍に希釈したもの
2、コンロ周辺の建具やバスルームの頑固な皮脂汚れ用に、10~30倍程度希釈したもの
3、その他、部屋周りの建具やスイッチ周りなど用に、30~100倍程度希釈したもの
を作り、汚れや対象素材に合わせて使い分ける方法です。
私も数十年前の修行時代はこの方法で掃除をおこなってきました。
②汚れの程度に合わせ洗剤自体を使い分ける方法。(真ん中の青~緑~赤の棒線)
左から
1、建具やスイッチ周りなど汚れの程度が低い時や、長時間漬け置きたい時用の万能弱アルカリ性洗剤
2、使い方に若干のコツが必要だが、素材を痛める危険性の低い弱アルカリ性洗剤
3、1~2で除去できなかったレンジフード内などの激しい油汚れ用
③素材の事も気にしつつ汚れ除去を優先している方法
左から
1、万能弱アルカリでは時間がかかるので、いきなり弱アルカリ性洗剤が主力
2、ガス台周辺などの油汚れ用に、10~30倍程度アルカリ性洗剤を希釈したもの
3、レンジフードやガス台など汚れの強い箇所用に、3~10倍に希釈したもの
①は強い洗剤を薄めることで効力を下げ、あらゆる素材に対応しようとする方法で、
洗剤の価格が安く済むのがメリットです。
しかし、レンジフード用強アルカリ性洗剤には強いアルカリ剤や溶剤がふんだんに配合されているので、その成分がどの程度 希釈すれば素材に対し悪さをせずに安全か?は経験を積まないとわからないこと、
希釈倍率がその素材に合っていなければ、素材を痛めてしまう危険性が常に付きまとってしまいます。
②はまず汚れに対し、「偵察部隊」として素材を傷めない効力の弱い万能弱アルカリ性洗剤を使用。
まず、10ある汚れを7まで減らせば良しとします。
ここまで素材を痛める危険性は0
次に、全てに万能ではないが、危険性が低い弱アルカリ性洗剤を使用。
ここで、7まで減った汚れを3まで減らせばよしとします。
最後に、残った頑固な油汚れだけを強力な強アルカリ性洗剤を使用。
残った3の汚れをすべて除去します。
ここで、①と②の違いを更に説明します。
赤い線で書かれた部分は、失敗をする可能性がある部分を示しています。
①の強い強アルカリ性洗剤を薄める施工方法では特に初心者の場合垂れジミなど素材を痛める危険性が常につきまといます。
その危険性を極限まで軽減する方法が②、となります。
上の例では、洗剤による失敗の確率が3/10にまで減っています。
なので、この方法が理想なのですが、デメリットもあります。
・洗剤を数種類購入しないといけない
・時間がかかる
といったもの。
また、弱い効力の洗剤をパワーアップさせて使用する方法なので、時間をしっかり置く、温度を上げるといった性能をアップする
手間をきっちり行う必要があります。
これを怠ると、ただの取れない洗剤となるので、③の方法へ崩れていってしまいリスクが2~3倍になってしまいます。
どの方法が正解という訳ではありませんが、これからハウスクリーニングを始める方は特に洗剤の使い分けを
しっかり勉強しなければなりません。
汚れに対し常にオーバースペックな洗剤を使用すれば、汚れは取れますが失敗も多く、なにより軽い汚れには効力の弱い洗剤
といった初歩的な洗剤の使い方がいつまでたっても身につきません。
時間と手間はかかりますが、日本のトップレベルのハウスクリーナーの方たちは、この②の方法を驚く程徹底しているのです。
もちろん私自身もこの方法で作業を行うことを心がけています。
アルカリ・酸・溶剤・研磨剤・漂白剤など、あらゆる洗剤(洗浄剤)を、弱いものから強いものへ使っていく、ということを当スクールでは徹底してお伝えしています。
正しい使い方さえすれば、「こんなに頑固な汚れも意外と優しい洗剤で取れるんだ!」と驚かれると思いますよ!
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