水垢ってなんで取るのが難しいの??
- 2017/10/06
- 15:30
ハウスクリーニングのプロでも水垢を除去することに苦戦する場合があります。
こんな感じで付着していますよね。
そんな強敵である水垢って一体何なんでしょうか??
「水垢」という漠然とした言い方が理解を難しくしているのかもしれません。
一概に水垢と言ってもいくつか種類があり、除去の方法も違ってきます。
➀
温泉施設でもよく見られる状況ですが、この白いものは「炭酸カルシウム」。
石と石をつなぐモルタルやコンクリートの表面部分に浮き出る白い生成物です。これが浮き上がる現象を白華現象(エフロレッセンス)とも呼ばれています。
コンクリートやモルタル内部に侵入した水分が、蒸発する際に石灰分などの成分とともに表面に染み出して固まる現象です。
一般家庭に発生する水垢にもこの成分は含まれており、クエン酸などの酸性洗浄剤で除去できますし、研磨剤でも除去可能です。
②
次は、水分中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分。
水が蒸発しても、各種ミネラル成分は不揮発性であり蒸発しませんので、長年これを繰り返すことでゆっくり積み重なってしまいます。
井戸水や、水分硬度が高い河川から取水しているご家庭は水垢がつきやすくなります。
みなさんの地域の硬度がどのくらいなのかを知りたい場合は、お住いの水道局ホームページで確認することができます。
https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/suigen/kekka/pdf/s_kekka28-data/k022-4.pdf
(※クリーンマスター養成スクール東京校近くでの結果:その他の項目参照)
除去方法は、酸性洗浄剤もしくは研磨剤で除去可能です。
このミネラル成分と炭酸カルシウムの混合タイプの水垢は、このように激しく堆積した水垢でもうまく研磨すれば除去できます。
③
見た目はあまり変わりませんが、「シリカスケール」とも呼ばれるタイプの水垢です
シリカスケールとは、水分中に含まれる硬度成分のひとつである「ケイ素」が、蒸発を繰り返す事で積み重なる水垢の事です。
上記写真はあまりに堆積してしまっているので触ると感触がありますが、一般家庭での見極め方は「触ってもザラザラとした感触がなくツルツルとした滑性状」となっています。
また、このタイプの水垢はガラスに鏡に付着した場合、とても除去が難しくなります。
ガラスや鏡にはシリカスケールと同じ成分の「ケイ素」が含まれており、シリカスケールとガラス表面の境目が一体化してしまうのです。
研磨剤でこすってもツルツル滑ってしまいひっかかりませんし、酸性洗浄剤もある特殊なタイプのものでしか反応しません。
ただし、この特殊な酸性洗浄剤はシリカを分解するのですが、ガラスの成分である「ケイ素」も分解してしまうので、使用方法を誤るとすりガラスのように曇ってしまいます。
このシリカスケールは、水垢の中でも最も除去困難だと言えるでしょう。
除去方法は研磨が中心となり、研磨剤を厳選する必要があります。
③上写真ほどになってしまうと、ガラス表面ごと削り取るか見えなくする処置しかありません。
もちろん、普段は複合的に重なり合って付着しているので、1工程で全てが除去しきれるとは限りませんが、「水垢」のタイプに応じて、適切な対処をする必要があります。
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