スクールで使用している洗剤・洗浄剤の比較〜酸編〜
- 2019/11/01
- 14:54
かなり久しぶりの投稿となってしまいました。
春先にメニューの変更をお伝えしたままになっているのですが、もっと面白い内容にしたいと思い再考中ですので今しばらく現在のメニューはそのままでいきます。
ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願い致します。
さて、今回は私が現場で使用している酸の比較をしたいと思います。
製品名や使用感などの詳細は受講いただきます方へご紹介したいので、ここでは奥歯に物の挟まったような言い方になってしまうかもしれません。
<酸の比較 左から右へ効力が強くなっていきます>

酸においては、アルカリのように比較的単純にPHが高くなるほど油汚れが除去しやすくなる、という訳ではなく、PHの数値よりもそれぞれの酸が持つ特徴・効力によって水垢の落とし方が変わってきます。
①酸の中では最も洗浄力が低い部類に入ります。即効性がなく金属類へのダメージも少ないので漬け置きで使用します。5分〜10分程度置いたくらいではほぼ効き目がないかと思うくらいの使用感です。
堆積したうろこ状の水垢へは太刀打ちできない場面も多いですが、まずはこの洗浄剤から使用するのが良いと思います。
私自身も必ずこのレベルから使用します。
②有機酸であるクエン酸を主成分とした比較的マイルドな洗浄剤となります。詳しい成分についてはメーカーが秘密の漏洩となり言えないとのことで教えていただけませんでした。
メーカーの言う使用方法としては10〜15分程度の漬け置きを推奨しています。
成分はマイルドですが特別防錆剤なども入っていないので、金属やメッキ類に注意は必要となります。
③こちらも有機酸を主成分とした洗浄剤となります。こちらもやはり有機酸の種類や配分など詳しいことは教えていただけませんでしたが、無機酸は含まれないとのことでした。②よりも短時間で水垢が除去できる感覚がありますので、水垢に対し強力に働く有機酸を使用したり浸透力を強くするような配合にしているのでしょう。
水垢に対し即効性があるということはその分酸化力も強くなるので、特に金属やメッキには注意が必要になります。
この辺りから漬け置きでの使用は推奨されません。お風呂で言えば、壁面の1面程度を仕上げて次に進むような感じになるかと思います。(※素材によって一度に塗布する面積の幅は変わります)
④こちらは主成分は無機酸ですが、無機酸である塩酸も含まれます。使用できる素材を限定している商品で、使用できる素材を限定することでより成分を厳選し配合できるのだと思われます。
この辺りからは、こすらなくても水垢が分解されているのが目に見えてわかる感じがします。
⑤こちらは普通に市販されているサンポール。無機酸である塩酸を9,5%配合した商品です。プロでない方にも強さの比較がわかりやすいように並べてました。洗剤は塩酸が10%を超えると劇物指定になるので、劇物にならないギリギリ塩酸が配合されている考えられた商品だと思います。市販品ではこの商品より強力な商品はほぼないと言っても良いでしょう。
トイレの尿石を落としたい時などに使用するのに良い商品です。お掃除屋さんの中にはこのサンポールで水垢取りをする方もいます。
⑥こちらは無機酸が主成分の商品です。使える素材を1つに絞り、かつ使用方法にも注意が必要な特殊な商品と言えるでしょう。ネット通販でどなたでも購入が可能ですが、使い方がシビアな分失敗が起こりやすく一般の方が使用するには怖さを感じます。私自身はあまり使用しませんが、使い込めば面白い商品ではあります。
⑦こちらは有機酸が主成分で金属やメッキ類への腐食もマイルドにした商品ですが、効果を高める為に酸を5種類配合したとても考えられていると思います。私もよく使用する商品の一つです。
漬け置きではなく一定の面積で区切って少しずつ進めていくような方法で使用しています。
価格がとても高価なので大量には使用できませんので、水垢を①〜③などの優しい洗浄剤でできるだけ除去し残ったものだけこの商品でとるようにしています。
⑧こちらは、すべての酸の中で最も水垢を分解する酸が配合されている洗浄剤です。素手で触ってしまうと成分が肉を通り越して骨だけを溶かしてしまう大変危険な劇物指定された商品です。指を入れてしまうと指を切り落とさなければいけなくなる危険性がありますので、絶対に手袋をしてメガネ・マスクの使用もオススメします。
大変危険な商品ですが、これで落とせなければまず他の商品では水垢を落とすことはできません。
浴槽の縁に堆積するザラザラの水垢でもスパッと除去します。
メガネをかけている作業スタッフが数時間使用すると、揮発した成分がレンズ表面を侵し曇りレンズになってしまうほどの強さがあります。
私自身が特に使用するのは①と⑦です。まずは素材への危険性が極力低いもので、効き目が低くても安心して目を離せるものと、手元で作業するのであるならば時間がかからずスパッと効く商品の2種類を主力として使用しています。
何分漬け置きができるか?は、素材そのものの違いや素材の劣化状況によって一つとして同じ状況はなく誰にもわかりません。
比較的マイルドだから何時間漬け置きしても大丈夫?
比較的強めの商品だからすぐ素材を痛める?
昨日まで問題なかったから明日も問題ない、とは全く言えませんので、できる限り素材を痛めない商品をより効果的に使用する方法も知っておくに越したことはありません。
プロのハウスクリーニング業者でも水垢を完全に落とすのは容易ではありませんが、酸の効果的な使用方法がわかってくればお掃除の幅が大きく広がることは間違いないでしょう!
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ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願い致します。
さて、今回は私が現場で使用している酸の比較をしたいと思います。
製品名や使用感などの詳細は受講いただきます方へご紹介したいので、ここでは奥歯に物の挟まったような言い方になってしまうかもしれません。
<酸の比較 左から右へ効力が強くなっていきます>

酸においては、アルカリのように比較的単純にPHが高くなるほど油汚れが除去しやすくなる、という訳ではなく、PHの数値よりもそれぞれの酸が持つ特徴・効力によって水垢の落とし方が変わってきます。
①酸の中では最も洗浄力が低い部類に入ります。即効性がなく金属類へのダメージも少ないので漬け置きで使用します。5分〜10分程度置いたくらいではほぼ効き目がないかと思うくらいの使用感です。
堆積したうろこ状の水垢へは太刀打ちできない場面も多いですが、まずはこの洗浄剤から使用するのが良いと思います。
私自身も必ずこのレベルから使用します。
②有機酸であるクエン酸を主成分とした比較的マイルドな洗浄剤となります。詳しい成分についてはメーカーが秘密の漏洩となり言えないとのことで教えていただけませんでした。
メーカーの言う使用方法としては10〜15分程度の漬け置きを推奨しています。
成分はマイルドですが特別防錆剤なども入っていないので、金属やメッキ類に注意は必要となります。
③こちらも有機酸を主成分とした洗浄剤となります。こちらもやはり有機酸の種類や配分など詳しいことは教えていただけませんでしたが、無機酸は含まれないとのことでした。②よりも短時間で水垢が除去できる感覚がありますので、水垢に対し強力に働く有機酸を使用したり浸透力を強くするような配合にしているのでしょう。
水垢に対し即効性があるということはその分酸化力も強くなるので、特に金属やメッキには注意が必要になります。
この辺りから漬け置きでの使用は推奨されません。お風呂で言えば、壁面の1面程度を仕上げて次に進むような感じになるかと思います。(※素材によって一度に塗布する面積の幅は変わります)
④こちらは主成分は無機酸ですが、無機酸である塩酸も含まれます。使用できる素材を限定している商品で、使用できる素材を限定することでより成分を厳選し配合できるのだと思われます。
この辺りからは、こすらなくても水垢が分解されているのが目に見えてわかる感じがします。
⑤こちらは普通に市販されているサンポール。無機酸である塩酸を9,5%配合した商品です。プロでない方にも強さの比較がわかりやすいように並べてました。洗剤は塩酸が10%を超えると劇物指定になるので、劇物にならないギリギリ塩酸が配合されている考えられた商品だと思います。市販品ではこの商品より強力な商品はほぼないと言っても良いでしょう。
トイレの尿石を落としたい時などに使用するのに良い商品です。お掃除屋さんの中にはこのサンポールで水垢取りをする方もいます。
⑥こちらは無機酸が主成分の商品です。使える素材を1つに絞り、かつ使用方法にも注意が必要な特殊な商品と言えるでしょう。ネット通販でどなたでも購入が可能ですが、使い方がシビアな分失敗が起こりやすく一般の方が使用するには怖さを感じます。私自身はあまり使用しませんが、使い込めば面白い商品ではあります。
⑦こちらは有機酸が主成分で金属やメッキ類への腐食もマイルドにした商品ですが、効果を高める為に酸を5種類配合したとても考えられていると思います。私もよく使用する商品の一つです。
漬け置きではなく一定の面積で区切って少しずつ進めていくような方法で使用しています。
価格がとても高価なので大量には使用できませんので、水垢を①〜③などの優しい洗浄剤でできるだけ除去し残ったものだけこの商品でとるようにしています。
⑧こちらは、すべての酸の中で最も水垢を分解する酸が配合されている洗浄剤です。素手で触ってしまうと成分が肉を通り越して骨だけを溶かしてしまう大変危険な劇物指定された商品です。指を入れてしまうと指を切り落とさなければいけなくなる危険性がありますので、絶対に手袋をしてメガネ・マスクの使用もオススメします。
大変危険な商品ですが、これで落とせなければまず他の商品では水垢を落とすことはできません。
浴槽の縁に堆積するザラザラの水垢でもスパッと除去します。
メガネをかけている作業スタッフが数時間使用すると、揮発した成分がレンズ表面を侵し曇りレンズになってしまうほどの強さがあります。
私自身が特に使用するのは①と⑦です。まずは素材への危険性が極力低いもので、効き目が低くても安心して目を離せるものと、手元で作業するのであるならば時間がかからずスパッと効く商品の2種類を主力として使用しています。
何分漬け置きができるか?は、素材そのものの違いや素材の劣化状況によって一つとして同じ状況はなく誰にもわかりません。
比較的マイルドだから何時間漬け置きしても大丈夫?
比較的強めの商品だからすぐ素材を痛める?
昨日まで問題なかったから明日も問題ない、とは全く言えませんので、できる限り素材を痛めない商品をより効果的に使用する方法も知っておくに越したことはありません。
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