台所用洗剤＝中性？？？

おはようございます。当スクール講師のＮです。



前回のブログで

「台所用洗剤の現状」

と題してお話ししましたが今回は

食器を洗う時に使用する台所用中性洗剤について

少し時代背景なども織り交ぜながら詳しくお話ししたいと思います






台所用中性洗剤は花王やライオンなど数多くのメーカーから販売されていますので皆さんにはなじみの深い一番身近な洗剤、と言えるかもしれません。




しかし、では何故台所用洗剤には　「中性」　が多いのでしょうか
油汚れを除去するだけならば　「アルカリ性」　の方が適しているのではないでしょうか





では実際に台所用洗剤の説明書きを見ながら話しを進めていきたいと思います。





品名欄には　『台所用合成洗剤』　と書かれていますが、“～用”　と書かれている事情については先日のブログでお話ししましたね。





では次の用途欄を見て下さい。今回はこの用途欄にスポットを当ててみたいと思います。


　　用途/野菜・果物・食器・調理用用具・スポンジ　etc.


と書かれているのが見えますが、ここにこそ台所用洗剤が中性である理由が隠されているのです





その理由とは　・・・　用途の初めに書かれている　『野菜』＆『果物』　がその理由です






台所用洗剤は戦後の食生活の西欧化によって油汚れが増え、以前のように水洗いだけでは汚れが除去できなくなったことにより普及していきました。そしてもう一つ、台所用洗剤には大きな役割がありました。それが

　『野菜や果物を洗える』

ということです。




当時、野菜や果物には回虫の卵や農薬が付着していることが多かった為に台所用洗剤によってそれらをキレイに除去することが求められていたのです。食品や食物を洗うことを求められた台所用洗剤には食品衛生法によって多くの規制がかけられており万が一、すすぎ残したとしても身体には影響が出ないよう考えられているのです。




野菜や果物が洗える台所用洗剤の液性（pH）は、食品衛生法によって

　中性ｐＨ　６，０　～　８，０

と規定されています。その為、台所用洗剤は長らく中性が主流だったのです。




しかし、時代の変化と共に最近ではすべての台所用洗剤が中性であるとは言えなくなってきているのは前回のブログでお話しした通りです。




今日もかなりの長文になってしまいましたのでこの辺で。




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